幸せなら手をたたこう

ええっと、私は何処へお礼参りに伺ったらよろしいかの。

交渉人 The NEGOTIATOR Special

かざまさんに、乾いた冷たい目をさせ非人道的な言葉を吐かせたらピカイチだということを知ってか知らずなのか、イチミリも良心的なところの無いイっちゃってる犯人。もう堪能した。いやあ堪能した。作品としては、まあ色々と面白ポインツがありつつも、彼の部分だけを切り取ってみればキャラクターの整合性は取れていたんじゃないかと思うのでアール。
………。
………………。
いかん、ぽやんとしてしまう。私はどう考えてもあの最後のヘリのシーンは蛇足だと思ってしまうのだが、ヘリを降りてから退場までの一連のシーンにはすっかり心を奪われてしまった。かざまさんのお芝居のまた違う一面が見られた、という作品その物を楽しむ観点からはやや外れているんだろうと自覚しつつも、仕方無いよなあヲタだもん私。若くして妻と子供を一度に亡くしたことが彼の人格的破綻を引き起こしたとしたら、最後のイっちゃってる笑いとか空虚な目とか(少なくとも私には)哀しくて哀しくてねぇ。にしても、燃料スッカラカンのヘリで本気で逃亡しようとしていた阿呆っぷりには大爆笑していたのだが。
………。
……………。
はあああ。いかんいかん。色んなかざまさんファンの方が書かれているように、割と得意分野である「闇を強調した」役だけではなく、陽の部分を出す役もテレビで見られたらなあと思う。以下は余りにも概念的過ぎてアレなのだが、何と無くかざまさんは頭でイメージした物*1をそのまま身体で表現できる身体能力が高めなんじゃなかろうか。だからこそ、若い時分は分かり易くイメージ出来るキャラ(=どちらかと云うと非現実的な存在)が演り易く、極めて一般的でフツーなキャラは捉えどころが無くステレオタイプに陥りがちだったかしらと、詰まりは様々な経験を重ねれば幅は確実に拡がっていくんじゃないかしらと……これどうだろう、私。かなり恥ずかしくないか。

兎に角これであと三週間、生き延びる。ありがたやありがたや。

*1:彼が今までに見聞きした物や、経験したこと、漫画や本、ゲームや映画等々で視た物、純粋に想像した物から形成されているようなピクチャー。