覚悟の春

今年の春から、うちの会社に迎え入れた新入社員。東北出身で被災したものの、幸い本人を含め、ご両親もお家も無事であった。その子の入社のあいさつは、いま思い出しても泣けてくる。

この震災で自分のまちを半分失った。それでも両親や友達は、快く送り出してくれた。そのことを受け止めて、相当の覚悟で頑張っていく。いつか、自分のまちの復興にかかわれるような人間に成長したい。

凛々しい表情としっかりとした声でそう話をした。受け入れるこちらも、それ相応の覚悟で迎え入れなければならない。