ひとりになりたくて

風間氏の舞台の感想よりもさきに。ひとりになりたくて観た映画、としてのチョイスが正解だったのかどうかはアレだけど、結果的には it's alright うん。

借りぐらしのアリエッティ

巷での評価は二分するようだけども、私はすごく好きな作品。最近のみやざき先生のお話は、ちょっぴり説教臭くておしつけがましいように感じていたけど、この作品は絵本をめくるような感覚で観られたなあ。それでも、存分にみやざき先生が訴えたいことはわかった(ような)気がするし。

アリエッティのプリミティブな危うさと、プリミティブだからこその純潔な感じがすごくいい。ボイスアクターのみらいちゃんも器用な子なんだろうね。とにかく彼女のしゅっとしてキュっとした雰囲気が際立っていた。うん、意味不明。
あとは、ハルさんかなあ。最近のみやざき先生が描く「悪い」人間ってどうしてこうも露骨なのか。顔が露骨。「悪い」ことをするのに何のポリシーも感じられない、というかちょっと理解できない。でも、ハルさんって「悪い」人間じゃないたぶん「普通の」人間で、そここそに問題の本質があるんだろうなと、心が冷えた。

ああ、もう一回観てもいいな。アリエッティのように、ただ生きていくことに必死になりたい。