子供と大人の世界

sfbb2008-09-17

今週は映画お休み。代わりに東京都現代美術館;MOTで開催されているジブリ・レイアウト展へ。二時間ではとても足りなかった*1。夏休みが終わり人はそれほど多くはなかったものの、かなり初期の作品から最新ポニョの原画までがずらりと並んでおり、一枚一枚に足を止めていては時間が足りない。恐らくその一つひとつが既に作品だからかな。木の葉一枚、石ころ一つ、鉛筆の線一本、どれが欠けてもその作品は成立しない。以前見たテレビ番組でハヤオ氏は「この中にきっと正解の線が在るんだ」と云い、何度も何度も鉛筆を走らせていた。ハヤオ氏はトーン紙の中に正解の線を探している。極めて観念的な云い方をすれば、彼は“描かされている”んじゃないかと思う。“天職”なんだろうなあ、所謂。そんなハヤオ氏か或いはもっと違う何者かの、作品というか寧ろメッセージ*2を見ていたら時間が無くなってしまった。残念。疲労。しかし心地良い。

夜は新橋で焼き鳥*3。「新橋で焼き鳥」ってセンテンスからそこはかとなく加齢臭がするのは気のせいだろうか。

*1:展示は二時間毎の入れ替え制なのでアール。

*2:これまた観念的に云えば、これが大人になったら見えなくなってしまう物なのかなーと思ってみたりする。

*3:昨夜の「百識」効果なのは否めない。